今日は日本の友人に、台湾の**「仙草(シェンツァオ)」**について紹介しました。
見た目は真っ黒に近いこの食べ物。台湾では夏になるとよく食べられる人気のデザートです。昔から、体の熱を冷まし、暑さを和らげるものとも考えられてきました。
台湾のかき氷やデザートを紹介する番組やウェブサイトでは、仙草ゼリーを目にすることも少なくありません。
でも、このひんやりとしたデザートが実際にどうやって作られているのかは、意外と知られていないように思います。
仙草ゼリーはどうやって作るの?
仙草は、もともとは植物です。
近年、台湾では食育や農業体験などを通して、仙草がもともとどんな植物なのかを知る機会も増えてきました。

新鮮な仙草の株。この緑色の植物が、最後には黒い仙草ゼリーになるとはなかなか想像できません。
でも、私が子どもの頃に「仙草」と聞いて思い浮かべたのは、植物そのものではありませんでした。
私の記憶にあるのは、乾燥した仙草を何段にも積んだ小型トラック。
そこから拡声器で録音された台湾語の声が流れていました。
「仙草乾~買仙草乾~」
「乾燥した仙草はいりませんか~」という、昔ながらの移動販売です。
私自身、新鮮な仙草が土に植えられている姿を実際に見たのは、大人になって、自分の子どもたちに食べ物について教えるようになってからでした。
台湾で一般的な仙草は、茎や葉を収穫して洗い、天日で乾燥させたあと、薪の火で数時間じっくり煮出して作ります。
実は、かなり手間がかかります。

天日で乾燥させた仙草。伝統的な製法では、濃い色の仙草汁になるまで長時間煮出します。
こうして仙草茶ができたら、そこに凝固させるための材料を加え、私たちがよく知っている仙草ゼリーにします。
台湾では仙草をどうやって食べるの?
暑い台湾の夏には、仙草茶は昔から親しまれている飲み物の一つです。
煮出した仙草の汁は、そのままお茶として飲むこともできますし、さらに仙草ゼリーにすることもできます。
仙草ゼリーを食べるときには、シロップや蜂蜜をかけたり、芋圓(タロイモ団子)、タピオカ、牛乳などを合わせたりします。
組み合わせによって、いろいろな味の仙草デザートを楽しむことができます。
私の記憶の中の仙草
私にとって仙草ゼリーは、ただの夏のデザートではありません。
とても「台湾らしさ」を感じる食べ物でもあります。

仙草ゼリーはタピオカや芋圓、サツマイモ団子などと合わせて楽しむ、台湾の夏の定番デザートです。
子どもの頃、おばあちゃんが仙草ゼリーを手のひらにのせて、包丁で一つずつ小さく切っていくのを眺めていました。
それを見ているだけなのに、なぜかとても満たされた気持ちになったのを覚えています。
もしかすると、こうした何気ない味や風景があるからこそ、食べ物はただの「食べ物」ではなく、いつの間にか記憶の一部になっていくのかもしれません。
最近は暑い日が続いています。
あなたも仙草を一杯、いかがですか?
P.S. 今回は新鮮な仙草という植物と区別するため、デザートについては「仙草ゼリー」と書きました。でも台湾の日常会話では、単に「仙草」と言えば、仙草ゼリーを指すことがほとんどです。市場で新鮮な仙草の植物を買うことは普通ありませんからね!
このストーリーで覚えたい中国語
台湾で仙草を食べるときに、実際によく目にする中国語を少し紹介します。
| 中国語 | 拼音 | 日本語 |
|---|---|---|
| 仙草 | xiāncǎo | 仙草、仙草ゼリー |
| 仙草茶 | xiāncǎo chá | 仙草茶 |
| 仙草凍 | xiāncǎo dòng | 仙草ゼリー |
| 仙草乾 | xiāncǎo gān | 乾燥させた仙草 |
| 曬乾 | shài gān | 天日で乾燥させる |
| 消暑 | xiāoshǔ | 暑さを和らげる |
| 配料 | pèiliào | トッピング、具材 |
| 芋圓 | yùyuán | タロイモ団子 |
| 粉圓 | fěnyuán | タピオカ |