8月最後の日の午前中、地域の防災士交流会と上級講習に参加しました。
今回学んだのは、傷口にガーゼなどを詰めて止血する方法や、けがをした人を搬送する技術です。実際にやってみると、災害の現場では「知っている」だけでは足りないことがたくさんあるのだと感じます。自分の手を動かして練習し、体で覚えてこそ、少しずつ身につくのですね。
講習が終わった後、お弁当を一つもらって帰りました。

▲ 講習後にもらったお弁当。後日、日本の友人との会話のきっかけになりました。
少食の私には、かなりお腹いっぱいになる量でした。
おかずもなかなかよくて、煮卵が半分、鶏の照り焼き、ナス、細切りのユウガオ、それに酸菜が入っていました。
その後、日本の友人とオンラインで言語交換をしたとき、このお弁当の話になりました。
その日に何を食べたか紹介するだけのつもりだったのに、お弁当の片隅にあった酸菜から、酸菜豬血湯、豬血糕へと話が広がり、最後には麻辣鍋の鴨血まで登場しました。
きっかけは酸菜
酸菜は、ご飯が進む伝統的な漬物です。
一般には芥菜を塩漬けにして作り、炒め物にもスープにも使えます。台湾料理では主役になることは少ないものの、ご飯や鍋全体のおいしさを引き立ててくれる存在です。
友人と話していて、台湾の酸菜は日本の「高菜漬け」と見た目がよく似ているね、という話になりました。どちらも芥菜の仲間を使った漬物ですが、品種や漬け方、風味はまったく同じではありません。
そして酸菜を見ると、私が思い浮かべるのが、もう一つのおなじみの組み合わせ——**酸菜豬血湯(酸菜と豚の血のスープ)**です。
「豚の血」と聞いても、まだびっくりしないでくださいね。
赤い液体が入ったスープではありませんし、血をそのまま飲むわけでもありません。そう想像すると、たしかにちょっと怖いですよね。
豬血は、豚の血を処理して固め、切って調理できるようにした食材です。よく見かけるのは一口大に切ったもので、スープにするとつるんとなめらかな食感になり、スープの味もよくしみ込みます。
豚の血が「糕」にもなる?
豚の血といえば、もう一つ台湾らしい小吃があります。豬血糕です。
同じ「豬血」という名前がついていますが、酸菜豬血湯に入っているかたまりとは、食べた感じがまるで違います。
豬血糕は豚の血ともち米を混ぜて作るので、しっかりとした弾力があり、食べごたえがあります。
台湾の夜市や屋台では、蒸して温めたものにたれをつけ、ピーナッツの粉とパクチーをまぶして食べるのが定番です。

▲ たれ、ピーナッツの粉、パクチーを合わせた豬血糕は、台湾でおなじみの小吃です。
初めて「豬血糕」という名前を聞くと、少しためらうかもしれません。でも実際に食べると、まず印象に残るのはもち米のもちもち感、ピーナッツの香ばしさ、そしてたれの甘じょっぱさです。
ほかにも、油で揚げてからたれをかける食べ方があり、それぞれに好きな人がいます。
麻辣鍋では鴨血が登場
豬血に似た食材に、**鴨血(鴨の血を固めたもの)**もあります。
台湾では、鴨血は麻辣鍋によく入っています。
麻辣鍋と聞くと、すぐに鴨血と臭豆腐を思い浮かべる人も多いはず。この二つは、麻辣鍋を代表する組み合わせといってもよさそうです。

▲ 鴨血と臭豆腐は、台湾の麻辣鍋を代表する組み合わせです。
豬血も鴨血も血を使った食材ですが、食感や調理法には違いがあります。豬血はスープや小吃で、鴨血は麻辣鍋などでよく使われます。
もちろん、こうした食材が誰の口にも合うわけではありません。
血を使った食べ物の生臭さや食感が苦手な人もいれば、宗教上の理由や食習慣から、血の入った食べ物を避ける人もいます。
調理の際には、湯通しをしたり、しょうがを加えたりして臭みを抑えることもあります。酸菜豬血湯なら、スープに酸菜やしょうがの千切りなどを加えて煮ることができます。
酸菜の塩気とうまみ、ほのかな酸味が、豬血の風味をちょうどよく整えてくれます。
見た目は素朴ですが、酸菜と豬血の組み合わせは、とても台湾らしい伝統の味なのです。
台湾に来る機会があれば、ぜひ一度試してみてください。
中国語の単語
| 中文 | 拼音 | 日本語 |
|---|---|---|
| 便當 | biàn dāng | お弁当 |
| 芥菜 | jiè cài | カラシナの仲間(高菜など) |
| 高菜漬 | gāo cài zì | 高菜漬け |
| 酸菜 | suān cài | 台湾の酸菜(高菜漬けに似た漬物) |
| 醃製 | yān zhì | 漬ける、漬けて保存する |
| 豬血 | zhū xiě | 豚の血、豚の血を固めた食材 |
| 豬血糕 | zhū xiě gāo | 豚の血ともち米で作る台湾の小吃 |
| 鴨血 | yā xiě | 鴨の血、鴨の血を固めた食材 |
| 糯米 | nuò mǐ | もち米 |
| 花生粉 | huā shēng fěn | ピーナッツの粉 |
| 香菜 | xiāng cài | パクチー |
| 麻辣鍋 | má là guō | しびれる辛さの火鍋、麻辣鍋 |
| 臭豆腐 | chòu dòu fu | 臭豆腐 |
| 腥味 | xīng wèi | 生臭さ |
| 汆燙 | cuān tàng | 湯通しする |
| 去腥 | qù xīng | 臭みを取る |
| 高湯 | gāo tāng | だし、スープ |
中国語でこう言ってみよう
這是課程結束後拿到的便當。
Zhè shì kè chéng jié shù hòu ná dào de biàn dāng.
これは講習が終わった後にもらったお弁当です。
台灣的酸菜和日本的高菜漬有點像。
Tái wān de suān cài hé Rì běn de gāo cài zì yǒu diǎn xiàng.
台湾の酸菜は、日本の高菜漬けに少し似ています。
酸菜是用芥菜醃製的。
Suān cài shì yòng jiè cài yān zhì de.
酸菜は、芥菜を漬けて作ります。
酸菜很下飯。
Suān cài hěn xià fàn.
酸菜があると、ご飯が進みます。
台灣有一道料理叫酸菜豬血湯。
Tái wān yǒu yí dào liào lǐ jiào suān cài zhū xiě tāng.
台湾には、酸菜豬血湯という料理があります。
豬血不是液體,而是凝固後切成塊狀來料理。
Zhū xiě bú shì yè tǐ, ér shì níng gù hòu qiē chéng kuài zhuàng lái liào lǐ.
豬血は液体のままではなく、固めてから切って調理します。
豬血糕是用豬血和糯米做成的。
Zhū xiě gāo shì yòng zhū xiě hé nuò mǐ zuò chéng de.
豬血糕は豚の血ともち米で作られています。
常常會加花生粉和香菜一起吃。
Cháng cháng huì jiā huā shēng fěn hé xiāng cài yì qǐ chī.
ピーナッツの粉とパクチーを添えて食べることが多いです。
鴨血常出現在台灣的麻辣鍋裡。
Yā xiě cháng chū xiàn zài Tái wān de má là guō lǐ.
鴨血は台湾の麻辣鍋によく入っています。
有些人不喜歡血製品的腥味。
Yǒu xiē rén bù xǐ huān xiě zhì pǐn de xīng wèi.
血を使った食べ物の生臭さが苦手な人もいます。
如果有機會來台灣,可以試試看。
Rú guǒ yǒu jī huì lái Tái wān, kě yǐ shì shì kàn.
台湾に来る機会があれば、ぜひ試してみてください。